魔力炉:最終結論

職員会議にて、有力と思われた案を全て確認いたしました。

エネルギィ対策だけではなく、その後の世界においての影響も考えた対策まで提案されており、有力案だけで33人の代表の方にご提案頂きました。

そのどれもが素晴らしく、我々教師達だけで会議では出て来ないものだと思います。

皆様からの案を踏まえまして、今後このように流れて行くのではないかという予想を立てました。

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『短期案』

 【アライン:フェス案】【セリノ:お祭り案】【ユーララ・マテル:結婚式案】【ポーラー:世界各地の伝統行事案】

 【リメア:顕現可能学生による魔力ぶつけ案】

 【ジェイク:お布施案】【イエナ:お祭り案補助】【オルヴィ:魔放樹の短期活用】【ハルツィット:造神計画案】【フロル:太郎案】【ジェイク:人工臓器案】【クリストファー:疑似天使臓器案】


数年は、この短期案を実行・改善を繰り返しながら、四大精霊に魔力炉へ装填を行って頂きます。

上四つの案は、実効性が高い物であると判断いたしました。

真ん中の案は、上の案と組み合わせる事で、さらなる効果が期待できると予測しております。

下七つの案は、上の案の補助。及び、この期間に魔力不足が発生した際に、大きく効果が発揮されるものであると判断いたします。

これらは、属性が不定である関係で、それぞれ関わる四大精霊の属性にて、充填される魔力属性を決定いたします。

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『中期案』

 【ジェイク:魔放花案】【シノミヤ:龍脈案】

 【フロル:太郎案】【ポーラー:世界各地の伝統行事案】

 【スミレ:死体燃料化案】【オルヴィ:塵の体案】【ジェイク:人工臓器案】【イエナ:人工脳案】


短期的に盛り上げを行った後、人々がこの祈りが何故に行われているのかという、意義や意識が薄れて行く可能性がございます。

その際、長期案まで追いついて居ない場合に、中期案が活用できるように短期案実行中から準備をしておきたいと思っております。

上二つは、そのまま長期案に移行できそうなもの。

真ん中二つは、短期案から継続して実行できていそうなもの。

下四つは、エネルギィ効率としてはとても高いが、長期的に使用する事を想定した場合、反発が来る可能性があるもの。

それぞれ、属性が決定しているものはその属性魔力として変換し使用いたします。

属性が決定していない物は、短期案からの継続ですが、関わる四大精霊の属性にて充填される魔力属性を決定いたします。

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『長期案』

 【レント(イス):魔力収集時計案】【フラム・ウーリー:電気案】【ルベウス:魔石案】【ジェイク:魔放花案】【オルヴィ:魔放樹案】【シノミヤ:龍脈案】

 【スミレ:魔力エネルギー学創設案】【ルクレティア:募金形式案】【ミシェル:分体案】【シンカイ:意識飛ばし案】

 【マルク:探索ギルド設立案】【ヴィオル:新植物藻類案】【ザイド:世界樹案】【ジェイク:宝石薔薇案】【ツツツール:魔道具案】

 

『長期案・省エネ』

 【アオ:イクサ浮遊計画案】【アデル・ヴァージルヴァンヴラム:イクサ航跡魔方陣】【イエナ:魔力月面反射案】【イエナ:魔力炉ブラッシュアップ案】


『長期案・対抗策』

 【シンカイ:魔法使い増産案】【イエナ:増やそう!魔法使い案】【ケイシー:孤児院連携案】


『対抗策』

 【ファルーク:第三者機関設立案】【クラーキ:記憶図書館による変化に対する関係者への精神面ケア】【カザミ:魔力炉変革案に伴う環境調査案】【ヴィル:思考制御案】【ファルーク:省エネ呼びかけ案】【エークン:寄付案】【スミレ:魔力エネルギー学創設案】【マルク:探索ギルド設立案】


今後、これらのエネルギィが主力になっていくであろうエネルギィ案です。

魔力炉にて精製されていたエネルギィは、形態を変え、これらのエネルギィが世界を支えて行く物になるのでしょう。

現在使われている規格は、これらに対応するものに少しずつ規格変更を行っていきます。これらの為のエネルギィ抽出装置から、集積装置まで含めて。

これらを整える為に、短期案・中期案を使用していく事となるでしょう。

現在使われている、火・土・水・風エネルギィから、無属性のエネルギィを使用していく時代になっていくのではないかと──。

長期案の上記六つが現在の有力ではありますが、今後の研究で新しいエネルギィ開発や発見があるかもしれません。

それらが、下記五つになります。

可能性が高いが、現在では研究が進められていないものの分類です。

中段四つは、長期的にエネルギィを使用するにあたり、その補填や補助になるえる案を記載しております。


『長期案・省エネ』に関しまして。

これらは、新エネルギィ体勢になる前から実行しても構わないものです。どう大量のエネルギィを節約していくのか。その方法の記載です。


『長期案・対抗策』に関しまして。

これらは、魔法使いを増やす事から利点だけではなく、孤児や人権、魔法使いの在り方、とらえ方まで含めた問題解決案となっております。


『対抗策』に関しまして。

新エネルギィが主流になってくるに辺り、世界情勢へも変化が訪れる事が予想されます。

災害の在り方や、それに伴う人類の精神的負荷。その他、変化に際しての綻びがどうしても生まれてくることでしょう。

それらに関しての対抗策として打ち立てたものが、この八つになります。

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『特殊』

 【ムジカ:祈り案】

現在では、祈りの力がどこまでエネルギィ化が行えるのかは不明です。日々の祈りをどこへ向けて祈れば動力エネルギィたり得るのか。

またその祈りの力を、どう収集するのか。

研究分野ではあります。

ですが、魔法は願いであり祈りです。どこかへ向ける一本の筋を通す事で、これは確実に力を生みます。

今日から行える事であり、未来にも行える事です。ですので、分類特殊とさせて下さい。

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『その他』

 【ドライ:服役囚に魔力リング装着案】【マルク:死刑囚利用案】【マルク:ドラゴン種族エネルギー案】【スミレ:コールドスリープ案】

倫理や、その他障害が大きいと思われる案ですが、今後の世界情勢の中で、可能性の一つとして研究する事もできる分類です。

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長らく抱えてきた、エネルギィ問題。

魔力炉──正式名称『天融式動力供給炉心』の時代の終焉です。


エネルギィを新しく切り替える事で、混乱も訪れましょう。

ですが、この一歩こそが、可能性の一歩です。

訪れる時代が、一人でも多くの人々の幸いでありますように──。



イクサ魔法学院 教師 一同

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